宮内歯科・クリニック

品川区旗の台 歯科,歯科口腔外科なら
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診療案内

院長 宮内重行

全ての治療は10年前から拡大鏡とスポットライトを付けて行っております。

 

むし歯の進行

C1 【C1】
歯の表面はエナメル質で覆われており、むし歯はまずエナメル質に発生します。エナメル質がむし歯になると、光沢がなくなり白っぽくザラザラした感じになります。むし歯は上の歯と下の歯の噛み合わせの部分や、歯と歯の間などに発生しやすく、この段階ではまだほとんど痛みはありません。

C2 【C2】
エナメル質の内側には象牙質がありますが、むし歯が象牙質まで進むとむし歯の部分が黒く見え、冷たいものや熱いものを食べた時に歯が痛むことがあります。

C3 【C3】
象牙質の内側には、神経や血管が密集した歯髄がありますが、むし歯がさらに進行して歯の神経までむし歯菌に感染してしまうと歯髄炎を起こし、歯がひどく痛み出します。こうなると、むし歯になった部分の歯を削るだけでなく、歯髄まで取らなくてはなりません。この段階まで進むと治療が終わるまで時間がかかるうえ、歯髄を取ると歯がもろくなってしまいます。

C4 【C4】
むし歯によって歯の上の部分がほとんど溶けてしまい、歯の根に当たる歯根までむし歯が進行した状態を残根といいます。このような歯の根だけ残った部分の先端、すなわち歯槽骨(しそうこつ)の中に膿の袋ができることがあります。この膿の袋が炎症となり、腫れを起こします。ここまで進むと歯を抜かざるをえなくなる場合が多くなります。

 

実際のむし歯の治療の流れ


【1】
治療前、 奥歯の金属の下にむし歯が黒く透けて見えます。

【2】
血圧を上げない麻酔薬で麻酔後、金属を外してみると中でむし歯がかなり広がっています。
上の奥歯で、直接見えないためミラーを見ながら治療します。

【3】
むし歯を削除しました(1回目)。むし歯が深いため一度にたくさん削って神経が大きく露出しないようにします。

【4】
むし歯の染め出し液(カリエスチェック)でむし歯が残っていないか確認します。

【5】
残っている むし歯が赤く染め出されました。

【6】
残っているむし歯を再度削除しました。(2回目)
再び染め出して削除し、むし歯が完全に無くなるまで続けます。

【7】
むし歯削除5回目で染め出し液で染め出されずに削除面が大変綺麗になりました。
しかし歯の神経のごく1部が露出してきました。

【8】
タンパク質溶解消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)で削除した面と露出した神経を消毒します。

【9】
消毒液を塗って1分間置きむし歯菌と雑菌を溶解後、洗浄します。
象牙質表面も一部融解し、レジン樹脂と強固に結合します。

【10】
露出した神経をケイ酸カルシウム製剤で覆い象牙質を生成します。

【11】
神経保護剤で覆ったら光を当てて固めます。

【12】
神経保護剤が剥がれないようにレジン樹脂で覆って光を当てて固めます。

【13】
レジン樹脂を更に盛り上げ形を整え金属の詰め物を作るための型を取ります。
レジン樹脂単独で全て詰めることもありますが、歯ぎしり、食いしばりをされる方は金属の方が欠けたりせず安心です。

【14】
技工所で金属の詰め物(保険)を作ってもらいます。外すためのノブが付いています。

【15】
調整したあと歯がしみないようなレジンセメントにて合着します。
大臼歯用の白い詰め物(自費)では 耐久性が高く割れないジルコニアインレーがお勧めです。

 

歯周病



歯の表面に形成されたプラークには様々な病原菌が存在します。

【歯周病の原因】
歯周病の原因は、むし歯の原因と同じくプラーク(歯垢)です。プラークとは細菌の塊で、1/1000gの中に1億を超える細菌が棲みついています。まず、ミュータンス菌というむし歯菌がショ糖(砂糖)を使ってネバネバした物質を作り自分たちを被うようにします。この膜の中に歯周病菌が多量に侵入して、増えていきます。
この膜はバイオフィルムと呼ばれ、外からの抗生剤や唾液中の抗菌成分が浸透せず薬が効きません。歯肉を腫らし、血や膿を出したり、歯の周りの骨を溶かしたりします。

 歯周病が進行すると、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。
また、歯周病の悪玉菌は産生する毒素により炎症が歯槽骨や歯根膜まで及び、歯肉から膿が出たり、歯槽骨が吸収され歯肉がやせて下がってきたり、歯がぐらついてきたりします。
最後には食べ物を噛むことができなくなって、歯が抜け落ちてしまいます。
プラークは歯周病だけでなく心臓病や動脈硬化との関わりがあることも分かってきています。
このプラークは歯ブラシ等で機械的に除去しないと取れません。


P1 右 P2 右 P3

 それでは実際の歯周病菌を位相差顕微鏡で記録した映像をお見せします。

 

プラークを顕微鏡で見てみると

●歯周病が進んだ方のプラーク(スピロヘータ)動画



●健康な歯肉の方のプラーク動画

 

歯周治療の流れ

1.診査・診断:歯周病の進行状況について精査します。

(1)歯周組織検査1:【1】歯周ポケットの深さの測定


前歯歯周ポケットの深さの測定
臼歯歯周ポケットの深さの測定
臼歯歯周ポケットの深さの測定

【2】歯の動揺の有無と程度の測定

歯の動揺の有無と程度の測定
歯の動揺の有無と程度の測定

 

2.歯周基本治療

(1)プラークコントロールの重要性の理解:歯の周りのプラークを歯ブラシ等でご自身で除去することが最重要となります。

以下のブラシ等を使った歯の磨き方のご指導を行います。

歯ブラシ
歯ブラシ
ワンタフトブラシ
ワンタフトブラシ
歯間ブラシ
歯間ブラシ
フロス
フロス

(2)スケーリング:歯面に付着しているプラーク、歯石、沈着物を超音波スケーラー等で機械的に除去します。

超音波スケーラー
超音波スケーラー

 

3.再度の歯周組織検査2

治療の成果を表面の歯石等が取れた状態でポケット等を再検査

 

4.歯周基本治療の徹底

スケーリング・ルートプレーニング:主に歯根に付着しているプラーク、歯石、沈着物を手用の道具で細かいところまで除去します。

前歯のルートプレーニング
前歯のルートプレーニング
臼歯のルートプレーニング前
臼歯のルートプレーニング前
右
臼歯のルートプレーニング後
臼歯のルートプレーニング後

 

5.再評価(歯周組織検査:精密検査)3

上記の治療の成果を再検査しデータをパソコンに入力します。結果は下記の図に表し1部を差し上げます。

歯周組織検査表
歯周組織検査表
歯肉の出血検査
出血しない―ポケット無く健康     出血する―ポケット深く炎症あり
出血しない―ポケット無く健康   出血する―ポケット深く炎症あり

(1)歯の周囲の表側と裏側の歯周ポケットの計6カ所の歯周ポケットの深さを測ります。検査表の棒グラフの高さがポケットの深さを表します。
(2)歯の動揺の有無と程度の測定(動揺なしの0度から前後左右上下に動く3度までに分かれます。):歯の上に1,2,3と表記します。
(3)プラークの付着状況の検査:汚れた部位は歯の上にピンクの太線で表します。
(4)ポケットを測定した際に出血、排膿が見られたどうか測定。

歯槽骨の吸収状態、歯周ポケットの深さは今までの歯周病の積み重ねの結果を表します。出血がある場合には棒グラフが赤で表示され現在プラークが除去できずに炎症を起こしていることを表します。排膿がある場合、三角の黄土色で表示されポケット底部に歯石等の汚れが残っていることを表します。

 

6.歯周外科

歯周病の進んでいる箇所は上記の治療でも完全に治らないことが多く歯周外科手術が必要になることがあります。

 

7.再評価(歯周組織検査:精密検査)4

上記の治療の成果を再検査し、歯周組織の状態安定のため継続的な治療が必要か判定します。
必要に応じて、1~3ヶ月毎に以下のメンテナンスを行います。

 

8.メンテナンス

歯の周囲を清潔に保つことが重要ですがなかなかご自分だけでは完全に綺麗にするのは難しい事です。
定期的に歯のクリーニングに通っていらっしゃる方は、10年間で抜ける歯の本数を1/5に減らすことが出来ます。
根気よく通われて歯のお手入れをすることをお勧めします。

 

顎関節症

あごを動かす関節、筋肉、靱帯(じんたい)などの病気で、以下のような症状が出ます。患者さんによっては頭痛や肩こりが強まる方もおられます。
いずれも顎関節への異常な負担過重が原因です。

  1. 口を開けようとすると痛い (疼痛)
  2. あまり大きく口が開かない (運動障害)
  3. 顎を動かすと音がする。 (雑音)
    関節円板が前方に半分ずれた場合―クリック:カクカクする
    関節円板が完全に前方にずれて上下顎の骨同士が接触―クレピタス:ギシギシする

 顎関節症は今までは、歯の噛み合わせの異常、外傷や歯の充填物の不適合、さらに精神的なストレスなどの多数の要因が積み重なって負担過重が生じると考えられてきました。
しかし、最近は東京医科歯科大学の木野孔司先生が提唱されたTCH(Tooth Contacting Habit)という概念が最大の要因と考えられる様になってきました。
 TCHとは起きているときに上下の歯を合わせている癖、歯牙接触癖のことです。
何もしていないとき上下の歯は接触していないのが正常です。くちびるを上下結んでいても上下の歯は触っておらず安静空隙という隙間があります。本来上下の歯は会話、食物の咀嚼、嚥下という動作をするときに瞬間的に触るだけです。ですから接触時間を全部足しても1日で20分にしかなりません。

 ところが、夢中で何かの作業をしているとき、考え事をしているとき、テレビを見ているときなどに上下の歯を接触させた状態にしている人がいます。たとえ強くかんでいなくとも、上下の歯を軽く接触させている間だけで口を閉じる筋肉は常時緊張してしまうのです。

 ですから、接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してきます。また口を閉じる筋肉が働くと、顎関節は圧迫されることになるため、顎関節への血流が悪くなり、丁度正座していて足がしびれたときと同じようになってしまいます。ご自分で見分ける方法としては、頬の筋肉(咬筋)、側頭部の筋肉(側頭筋)が固くこわばっているかどうかで分かります。

【1】弱い力で長時間、上下の歯が接触しているのがTCHで通常本人は噛んでいることに気づいていません。
【2】食いしばりは、強い力で短時間噛んでいる状態で、本人も自覚しやすいです。

 TCHは顎関節症以外にも咬耗・歯根破折・楔状欠損・知覚過敏・修復物の脱離/破損・歯周病・う蝕・骨隆起・歯の圧痕などを引き起こします。
ご自分の生活状態を観察してこの癖が無いかどうか観察し、歯を合わせない様にリラックスして生活されると、顎関節症、肩こり等様々な症状も改善されます。また、日中歯を合わせない様に暮らしていると、条件反射の回路が出来、睡眠中の意識が無いときの歯ぎしりも上下の歯が触れただけで、感覚的に歯が接触しないようにして歯ぎしりも軽減されるようです。
 また、顎関節周囲、頬部、側頭部などを入浴中などに良くマッサージをして、筋肉を和らげることも効果があります。